2019年06月11日

「印つけよみ」の比較=フーコー『性の歴史T知への意志』

 印つけという読書法について書かれている本は少ない。渡辺知明著『読書の教科書』(2019芸術新聞社)では、さまざまな文章を印つけで読み解いている。
 最近、たまたま、平野啓一郎著『本の読み方』にも印つけがあるので、それを取り上げてわたしも印つけをして比較してみた。とんでもなく読みにくい文章である。印つけに加えて添削の必要な文章である。悪文の代表だと言える。
 ほかにも、いろいろな人たちが印つけで読書をしているはずである。それがどのようなものか見てみたいと思っている。
フーコー平野啓一郎003as.jpgフーコー平野啓一郎002as.jpg
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2019年06月06日

「詩の読み方の記号づけ」レジュメの公開=渡辺知明

2019年5月4日(土)日本コトバの会の総会の場で配布した「詩の読み方の記号づけ」のレジュメを公開する。
YouTubeの解説動画https://youtu.be/4cJGFCqv540
詩の読み方レジュメs.jpg
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2019年05月27日

渡辺知明著『声を鍛える』の索引の紹介

 本の内容を検討するときに参考になるのは、まえがき、あとがき、もくじなどである。だが、「索引」のつけられた本では、索引にこそ、その本の本質が現われている。わざわざ索引をつけるという本は、二読三読に耐えられるという自信を持った本なのである。
 渡辺知明著『声を鍛える』(2017芸術新聞社)の「索引」を公開する。『声を鍛える』索引s.jpg
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2019年05月08日

第35回渡辺知明表現よみ独演会=日本文学に描かれた人間の生(せい)

 2019年6月2日(日)に第35回渡辺知明独演会を開催します。
 表現よみによって、夏目漱石、太宰治、梶井基次郎、中島敦の作品をとりあげて、日本文学の根本にある人間の生き方を話題にいたします。
 今、この時代に何よりも問われているのは、外部の事情よりも人間そのものの「生(せい)」という生き方の問題だと思います。
190602独演会35回チラシss.jpg
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2019年05月07日

ネコのど声の発声の基本練習=渡辺知明著『声を鍛える』より

 わたしの発声練習の究極の目標は「ネコのど声」にある。強くて深く響く声である。
 これが、声楽の発声、オペラの発声、日本の民謡、長唄、謡などの声の基礎になる。
ネコの声s.jpg
●声まねトレーニングの種類(録音CD付)
1 イヌの声:上体の落とし込みのリズムづくり
2 カラスの声:遠くに響くウラ声をつくる
3 ネコの声:「ネコのど声」の基本をつくる
4 ヒツジの声:低い鼻声で声をふるわせる
5 お経の声:鼻に響く落ち着いた声を味わう
6 太鼓の音:腹に響く太い声を出す
7 エンジンの音:声を段階的に強めていく
8 ヘリコプターの音:唇ではじくとともに舌を動かす
9 プロペラ飛行機の音:ゆったりと重い響きの声をつくる
10 救急車のサイレン:ウラ声で高低の変化をつける
11 蚊が飛んでいる音:最高音のウラ声に挑戦する
12 ネコの感情表現:声だけで気持を表現する
13 あいさつの発声:声の力を生活に生かそう!
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2019年04月29日

ミックスボイスのトレーニング=渡辺知明『声を鍛える』

 地声からウラ声まで一貫してつながっている声を「ミックスボイス」と呼んでいるようだ。ウラ声とオモテ声とが混じったわけではない。いわゆるウラ声というのは力の抜けたひ弱な高音なのだ。だから、低い声から高い声まで裏がえりのないように発声するのが目標なのだ。
 渡辺知明『声を鍛える』では、最高音の発声法として「蚊の飛んでいる音」という課題を提唱している。
蚊の音s.jpg
声まねトレーニングの種類(録音CD付)
1 イヌの声:上体の落とし込みのリズムづくり
2 カラスの声:遠くに響くウラ声をつくる
3 ネコの声:「ネコのど声」の基本をつくる
4 ヒツジの声:低い鼻声で声をふるわせる
5 お経の声:鼻に響く落ち着いた声を味わう
6 太鼓の音:腹に響く太い声を出す
7 エンジンの音:声を段階的に強めていく
8 ヘリコプターの音:唇ではじくとともに舌を動かす
9 プロペラ飛行機の音:ゆったりと重い響きの声をつくる
10 救急車のサイレン:ウラ声で高低の変化をつける
11 蚊が飛んでいる音:最高音のウラ声に挑戦する
12 ネコの感情表現:声だけで気持を表現する
13 あいさつの発声:声の力を生活に生かそう!
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2019年04月27日

発声評価の一覧表――渡辺知明『声を鍛える』より

 発声を基準にした声質というものがある。これまでは、声質について発声法のちがいから考えられていなかった。
 渡辺知明『声を鍛える』では、発声と声質との違いを「声のジャンルの一覧表」として表示した。そして、13通りの声まねトレーニングによって、それぞれの声質についての発声の技術訓練を提唱している。
声のジャンルの評価表.jpg
声まねトレーニングの種類(録音CD付)
1 イヌの声:上体の落とし込みのリズムづくり
2 カラスの声:遠くに響くウラ声をつくる
3 ネコの声:「ネコのど声」の基本をつくる
4 ヒツジの声:低い鼻声で声をふるわせる
5 お経の声:鼻に響く落ち着いた声を味わう
6 太鼓の音:腹に響く太い声を出す
7 エンジンの音:声を段階的に強めていく
8 ヘリコプターの音:唇ではじくとともに舌を動かす
9 プロペラ飛行機の音:ゆったりと重い響きの声をつくる
10 救急車のサイレン:ウラ声で高低の変化をつける
11 蚊が飛んでいる音:最高音のウラ声に挑戦する
12 ネコの感情表現:声だけで気持を表現する
13 あいさつの発声:声の力を生活に生かそう!
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2019年04月23日

キョエちゃんの声の発声法―渡辺知明『声を鍛える』より

わたしは『チコちゃんに叱られる!』の大ファンです。とくに、キョエちゃんの力強い声を聞くと元気が出ます。 どうしたら、あんな声が出るのか、『声を鍛える』(2017芸術新聞社)の応用編の13通りの発声練習の一つとして、「カラスの声」の練習法を書いています。そして、付録のCDにはすべての声が収録してあります。みなさんも、キョエちゃんの声を出して人と会話をしてみませんか。カラスの声s.jpg声まねトレーニングの種類(録音CD付) 1 イヌの声:上体の落とし込みのリズムづくり 2 カラスの声:遠くに響くウラ声をつくる 3 ネコの声:「ネコのど声」の基本をつくる 4 ヒツジの声:低い鼻声で声をふるわせる 5 お経の声:鼻に響く落ち着いた声を味わう 6 太鼓の音:腹に響く太い声を出す 7 エンジンの音:声を段階的に強めていく 8 ヘリコプターの音:唇ではじくとともに舌を動かす 9 プロペラ飛行機の音:ゆったりと重い響きの声をつくる 10 救急車のサイレン:ウラ声で高低の変化をつける 11 蚊が飛んでいる音:最高音のウラ声に挑戦する 12 ネコの感情表現:声だけで気持を表現する 13 あいさつの発声:声の力を生活に生かそう!
posted by 渡辺知明 at 19:43| Comment(0) | 『声を鍛える』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月09日

2019年3月21日(金)えびなコトバの会第4回表現よみ発表会

2019年3月21日(金)えびなコトバの会の第4回表現よみ発表会。
 表現よみを目指す学びと実習の5年目を迎える。4四年間の成果を発表する。
●発表作品=芥川龍之介「鼻」、井上靖「しろばんば」、森鴎外「高瀬舟」、野上弥生子「漱石先生の思い出」、井伏鱒二「黒い雨」、新美南吉「手袋を買いに」、武者小路実篤「お目出たき人」、ドラマリーディング=太宰治「舌切雀(お伽草紙)」など。
 最後に、渡辺知明の表現よみと理論解説がある。
190321えびな第4回s.jpg
posted by 渡辺知明 at 21:53| Comment(0) | 表現よみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月16日

若山牧水の短歌の読み方=渡辺知明

 短歌の読み方について学んだことがあるだろうか。その方法について若山牧水の短歌を例に分析してみた。
 読みの基本は2音ないし3音区切りの読み方である。さらに、その内容を基礎にして、石川啄木の短歌のような3行書きに置き換えてみた。すると、啄木と牧水との短歌のちがいも見えてきた。参考:渡辺知明著『文章添削の教科書』
190203牧水「白鳥……」分析.jpg
posted by 渡辺知明 at 11:10| Comment(0) | 『文章添削の教科書』 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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