2009年06月29日

秋浜悟史の「駄目の口癖」

 古い切り抜きを整理していたら、秋浜悟史氏が「群読」について書いた雑誌の記事を見つけた。声をそろえて読むという「群読」については批判的である。わたしも賛成である。

 秋浜氏は発声における「息」を重視している。そうして、次のような「駄目の口癖」の18項目を挙げている。これは、朗読をはじめとする音声表現の基本として、本質をとらえたすばらしいものである。今後の参考のために引用して公開しておきます。

◎「駄目の口癖」秋浜悟史
1 上唇が固い。引いて、突っ張るな。
2 喉で息をするな。
3 口先でまるめて言うな。
4 口の中を共鳴だけに使うな。響きは歯に当てろ。それを歯で切れ。
5 ことば尻だけで勘定をつけるな。語尾の助詞を押して帳尻合わせるな。
6 下からしゃくるな。
7 ものほしげに言うな。なんでそう気を引きたげにねだるのか。
8 せりふで泣くな。泣き節はごめんだ。
9 二字目を強めろ。音の高低ではない。
10 聞こえよがしに言うな。
11 相手にもたれかかるな。
12 相手の語尾と同じピッチで語頭を返すのが一番楽。安易。
13 息がもれている。
14 語尾を引くな。
15 同じ息でやるな。
16 息を呑むな。
17 口で言うな、顔で言うな。腰から下が遊んでいる。手先でせりふをこねくるな。体全部で言え。
18 せりふはうたうものだ。ただし、メロディーによりかかるな。

秋浜悟史「ことばについてあれこれ」より『演劇と教育』1998501

posted by 渡辺知明 at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 発声と発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする