2011年07月20日

朗読から表現よみへ=宮沢賢治「よだかの星」

朗読から表現よみへ=宮沢賢治「よだかの星」
18分40秒
表現よみ:渡辺知明
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2009年07月28日

朗読オーディオブックの価格と価値

 お話しPodの「朗読ライブラリー」に、小林多喜二「蟹工船」と夏目漱石「こころ」との全編を公開して一週間が過ぎた。

 この間、いわゆる「オーディオブック」として売られている朗読作品の価格を調べてみた。以前は、朗読CDというと70分くらいの収録で2000円くらいしていた。しかし、多くのものが商売にならないくらいの売上にしかならなかったのだろう。今ではずいぶん安くなっている。平均して、60分の録音で1000円くらいになったろうか。

 朗読の録音が売れない理由はいくつかある。朗読の評価とその質の問題である。「朗読にはプロがいない」というのは、わたしの持論だ。アナウンサー、ナレーター、俳優にしても、それぞれの分野でのプロではあるが、こと朗読においてはプロではない。というのも、日本の文化において、朗読の価値は高くないからだ。

 その根本は次のような考えにある。「朗読はだれにでもやれるものである」→「買う価値がない」という考えだ。ここから、さらに、「だれでも読める」→「わたしにもよめる」→「だからわざわざ買うことはない」というわけだ。そこで、「朗読のプロとはなにか」が問われることになる。しかし、今のところ、売られるものとしての朗読の評価はまったくなされていない。

 オーディオブックの市場を見ると、作家名と作品名を重点に売られている。読み手が問題にならないのは、朗読そのものの質と価値とが見られないからだろう。クラシック音楽の素人は、ベートーベンの第九が聴けるなら、楽団も指揮者も問題にはしない。聞き手の能力があがるにつれて、どの管弦楽団をだれが指揮した演奏なのかにこだわりが生まれる。朗読も同様である。作者や作品に加えて、だれがよむのかが問題になったときに、初めてオーディオブックとしての朗読作品が売れることになるだろう。まだまだ先がながい文化活動だと思う。

 さて、そこでわたしの表現よみ作品の価格だが、およそ一時間840円という最低賃金レベルの値段で、四時間の「蟹工船」が3360円。10時間の「こころ」が8400円というのは、高いか安いか、それはほかとの比較になる。ただし、よみの内容についてはまったく問題にしない場合のことである。(下記のリンクをクリックするとWMAファイルの冒頭が聴けます)
蟹工船・冒頭(試聴版)(WMAファイル)
こころ・冒頭(試聴版)(WMAファイル)
posted by 渡辺知明 at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現よみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日

「蟹工船」と「こころ」のオーディオブック

 わたしの表現よみ「蟹工船」と「こころ」が、お話しPodの「朗読ライブラリー」第1弾として販売されることになった。いわゆるオーディオブックのダウンロード版である。どちらも全編の公開がすまない前の販売になる。iPodなどのポータプルデバイスへ転送して持ち歩ける(お話しPod「朗読ライブラリー」

 「蟹工船」については、異色の大ベストセラーであること、全編の録音は二、三しかないことが理由である。「こころ」は、ロングセラーであり、毎年の夏の読書課題として、若い人たちにも読まれている。しかし、全編の録音では、わたしの感心するものがなかった。読書の参考や入門として聴いてもらえるなら幸いである。

 また、1ファイルが840円(消費税込み)で平均60分という価格設定も、わたしの気に入ったところである。この価格なら「蟹工船」3360円、「こころ」は8400円で聴ける。ちなみに、有名俳優の読みによる某出版社のものは、この2倍以上の値段である。ばらばらに公開されているファイルをダウンロードして、つなぎ合わせる手間を考えたら、納得のいく価格だろう。

 お話しPodのこの企画が好評を得て成功することを祈っている。
posted by 渡辺知明 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現よみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月20日

中島敦も生誕100年だったのだ!

 うっかりしていた。わたしの好きな中島敦も生誕100年だったのだ。
 ひとに言われて気づいた。明治42年(1909)の5月5日の生まれだ。

 わたしもその作品をいろいろと表現よみしてきた。あらためて、そのリストを作っておこう。それぞれまとめて聞けるようにリンクしておく。

 「山月記
 「名人伝
 「悟浄出世
 「悟浄歎異
 「狐憑
 「文字禍
 「虎狩」(あとでリンクします)

 中島敦のカテゴリがあるのは、下記のサイトです。
お話しPodの表現よみ作品集
【別館】表現よみ作品集(ここには「弟子」がある)


posted by 渡辺知明 at 07:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現よみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月18日

太宰治生誕100年『新釈諸国噺』完読めざして

 今年は太宰治生誕百年である。売れ筋の「人間失格」「斜陽」などの作品が話題になっているが、わたしが評価するのは、『お伽草紙』『新釈諸国噺』の諸作品である。

 2002年3月に表現よみ独演会を開始して以来、『新釈諸国噺』の完読を目指して、これまで9作品を読んできた。全12作品であるから、あと三作品で完読である。これまでの作品は音声ブログ「ケロログ」に「表現よみ☆太宰治の世界」を作成して公開している。

 太宰治作品はさまざまな人たちが読んでいるが、ここまで『新釈諸国噺』を読んでいるのは、わたし一人であろうと自負している。今感じているのは、これは今様の浄瑠璃ではないかということである。太宰治は弘前高校時代に、義太夫を習っている。ここでの経験が、この作品の表現に生きているようだ。

 『新釈諸国噺』は単なる朗読では表現できない。浄瑠璃のような多用な「語り口」がある。その文体は一様ではない。ある部分は講談のようであったり、ある部分は落語のようであったりする。しかも、太宰治独特のリズムある文体は、詩のようなテンポと響きがある。

 わたしの第10作目の作品は「女賊」である。これは6月7日(日)第15回独演会での発表となる。これまでの経験を生かして、どんなよみにするか我ながら今から楽しみにしている。
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2009年02月03日

太宰治生誕100年記念の表現よみオーの会第16回公演

 わたしが代表を勤める表現よみオーの会では、下記の内容で第16回の公演を行う。太宰治の「語り口」のヴァリエーションを楽しめる会にしたいと思う。前回のチケットは一週間前に売り切れなのでご希望の方は早めの予約をされるようにお願いします。

第16回 表現よみO(オー)の会
声による文学の表現

太宰治生誕100年―「語り口」と表現

満  願/太宰 治 …………… 松岡 未央
黄金風景/太宰 治 ……………西沢 文子
女の決闘/太宰 治 ……………山口 葉子
義 理(新釈諸国噺)/太宰 治… 江田 玲子
浦島さん(お伽草紙)/太宰 治… 渡辺 知明
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草 枕/夏目漱石………………藤本やよひ
老妓抄/岡本かの子………… 石田 淑子
雁  /森鴎外…………………伊三部一江

と き:2009年3月1日(日) 開場・午後2:00 開演2:30 終演4:45
ところ:ニューオータニイン東京(JR大崎駅東口前)「かえで」
料 金:前売1,500円(当日1,800円/60席限定)          
■チケット申込みは、メール(右のプロフィール欄からリンク)で。売切近しお早めに。

posted by 渡辺知明 at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 表現よみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする