このシリーズのきっかけは、「蜘蛛の糸」をテキストにして朗読の実験的なパターンを16通り録音してみたことです。そして、わたしの「蜘蛛の糸」のよみをまとめとして示しました。
第3回目は講談風です。このよみ方の特徴はよみ出しの2音節目を高く強くよむことです。そのときにノドと腹との力を入れるところに特徴があります。まずは、わたしのよみをお聞きください。
このよみ方はよみ方の表現技法として取り入れるべきものです。「蜘蛛の糸」のペースにもなっています。ほかに、森鴎外「最後の一句」などは、講談風文学の典型です。樋口一葉の全作品もこの調子です。
日本の伝統的な「語り」は説経節を原点としています。説経節とは仏教の講話を通じて信者を啓蒙するという語り芸です。ここから講談風の「語り」と落語的な「語り」が分岐したと言われます。「蜘蛛の糸」の場合は、内容からいっても説経節そのものです。
講談風の「語り」の訓練として次のよみかたがあります。太字の音(オン)をノドで飲み込むようによみます。
ふるいけや(ふドゥいけや)
かわず(かバず)
とびこむ(とビこむ)
みずのおと(みドゥのおと)
このパターンを身につけたら、普通の話しコトバでも、このパターンを話せるようにします。次のようになります。太字が高く強くよむ音(オン)です。
この パターンを 身に つけたら、ふつうの はなし コトバでも、この パターンを はなせるように します。
「語り口」の10種類については、『Web表現よみ入門』をご参照ください。
2007年10月30日
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