この人は武田鉄矢主演の『夫婦道』を書いた人だ。喜劇的なドラマがすばらしく、続編を作って欲しいと思うほどのおもしろさだった。というわけで、期待したのだが、期待どおり作品だった。これならば、わたしは引き続き見るだろう。
今回はシリーズのスタートなのでさまざまな見せ場があった。ひとつは、3年B組の生徒の紹介を、それぞれの描いたという水彩画で紹介する場面だ。ドキュメンタリー風のやりとりで、全員がノリノリの楽しさだ。また、なによりもありがたいのは、武田鉄矢のあの説経くさい「語り」ぶりが少なくなって、しかも、批評されるべき人物となっていることだ。
テレビドラマというと、現代風俗をただ紹介するための説明セリフの多いものが大衆受けするものであるが、清水有生の脚本はドラマの本道を行くものだ。わたしは今後のシリーズの展開に期待して見続けることにする。(リンク清水有生日記)