2007年09月16日

高田渡・若林ケン・忌野清志郎の「生きたコトバ」

 今、わたしが関心ある3人の歌い手である。音声表現の一分野として、これらの人たちの歌い方に感心がある。どの人も「朗読」をさせたら、すばらしい表現をすることだろう。だが、この3人の人たちの名を知っている人たちが、今の日本にどれだけいるのだろうか。

 高田渡はかつて1960年代の終わりから、「自衛隊に入ろう」というフォークソングで話題になった。その後、山之口貘などの詩を歌ってきた。そして、2005年に亡くなった。
ファーストアルバム ごあいさつ(紙ジャケット仕様)
ファーストアルバム ごあいさつ(紙ジャケット仕様)高田渡

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 若林ケンはつい最近、61歳でCDデビューをしたシャンソン歌手だ。わたしの好きな歌手・アダモの歌声をさらに力強くしたような歌い方をする。シャンソンに日本の伝統的な発声が加味された歌唱法ともいえそうだ。この人の歌を聴くと、これまでの日本のシャンソンは何だったのかという気がする。
花束~Bouquet de CHANSON~
花束~Bouquet de CHANSON~若林ケン

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 そして、忌野清志郎は70年ころからロック歌手として長く歌い続けている。日本語でロックを歌うということにこだわってきた。最近、病気で休んでいるようだが、若い人たちにも人気があるようだ。
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MAGIC〜Kiyoshiro The  Best忌野清志郎 G2wo Sasuke

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 この3人に共通することは、その声が意味のあるコトバとして聴き手に届くということだ。発声や歌唱法などは三人三様である。だが、どんなコトバを発しても明確な意味を持つのである。歌をメロディー優先のジャンルとしたら、3人とも評価は下がるだろう。だが、人の心に感動をあたえる歌としたらすばらしいものだ。

 たとえば、忌野清志郎が「僕は……」と一声発したとき、わたしの心は、一瞬にして引きつけられてしまう。ほかの二人のコトバも同様である。だが、三人ともマイナーであるということは、芸術家は常にマイナーであるということの証明なのかもしれない。

 たしかに、世の中には、心に響いて入りこんでくるコトバをうるさく感じる人もいるのかもしれない。もしかして、そう感じる人は、社会から痛めつけられてすっきり気力を失っている人なのかも知れない。わたしは、むしろ、そんな人たちこそ、この3人の歌を聞くことで元気を回復できるのではないかと思うのである。
posted by 渡辺知明 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 音声表現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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