朗読は、原則として音声訳の考えを踏襲している。つまり、「原著書の複製」という考えに準じている。だから、インターネットでの録音の配信も禁じられるのではないかと危惧する人もいる。わたしは独自の考えから、朗読は複製ではなく、原著書のメディア変換としての表現であるという立場である。また、朗読の配信は、論文の引用に準ずるかたちでインターネットでも自由にできるとも考えている。(【参考】「朗読」と著作権の問題)
ところが、近ごろは、著作権の問題をほとんど意識せずに朗読が配信されるようになりつつある。そこで、もう一度、あらためて、どのような考えから、著者の死後50年以上を経過しない作品をネットで配信するのかという考えを確認しておく必要を感じるようになった。
というわけで、これから、以前に公開した「「朗読」と著作権の問題」のシリーズをもう一度アップすることにした。すぐに読みたい方は上のリンクから記事をご覧ください。