わたしが最近、毎日のように手を入れている『Web表現よみ入門』のサイトから、「朝の読書」に表現よみを取り入れる方法を書いたモノヲ紹介します。
今、日本全国で「朝の読書」というものがさかんになっています。子どもたちひとりひとりが独自のペースで読書ができるのはとてもいいことです。しかし、残念ながらこの読書運動もまだ黙読することを常識として実践されているようです。せっかくの読書なのですから、文章の理解をより深められる表現よみを取りいれたいものです。
やりかたは簡単です。よみ手自身に分かるような声を出しながらよめばいいのです。授業で代表としてよむときのような大きな声は不要です。自分にだけ分かればいいのです。声そのものに気を使う必要がありませんから、もっぱら文章の理解と解釈に集中することができます。しかも、黙読の理解がいったんは自分の声で表現されるわけですから、よみ手はその声を聞きなおして理解や解釈の内容を確認しながらよむことができます。
「クラスの全員が声を出したら自分の声も聞こえないのではないか?」という心配があるかもしれません。それに対しては、まず、先生が生徒に、自分で聞こえるだけの小声でいいことを伝えます。これは人に聞かせる大きな声と自分だけに聞こえる小さな声の訓練にもなるわけです。そして、周囲の声を気にせずによむための工夫としては、(1)耳のうしろに手のひらを当てて囲むようにすること、(2)耳に指を入れたりしてふさぐことの二つがあります。(1)では、自分の声がよく耳に入るようになります。(2)は、外の音を遮断することで自分の内部から声を聞けるようになります。
表現よみは、黙読による理解を声の表現によってフィードバックするのに最適な方法です。これからは、「朝の読書」といったら、教室から子どもたちの声が聞こえてくるにぎやかなものになってほしいと思います。
2007年07月07日
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