下記画像は、2音3音区切りのリズムと母音の発音との関係を示したものだ。つまり、2音3音区切りごとに、強アクセントが必ず一つあって、強アクセントのある音の母音を強母音と呼ぶのである。そして、弱母音の音は無声化される。ちなみに、強母音の発声は深い息の声になり、弱母音の発声は浅い息の声である。このちがいを代表するのは、「鼻(はナ)」と「花(はナ)」のアクセントの区別である。「鼻」のナは深い息の声、「花」のナは浅い息の声である。この差は、声の高低にあるのではなく、発声の深浅のちがいなのである。
深い声の発声の方法は、口をたっぷり膨らましてから「ボッ」と息を吐くことで訓練できる。そのままの口で深い息を吐くと「オッ、オッ」というゴリラのような発声になる。ちなみにこの口のかたちは、クロマチックハーモニカの咥(くわ)え方につながる。がぼっと咥(くわ)えると深い息の演奏になる。ウーゴ・ディアスの息づかいである。ところが口をとがらすととたんに息が浅くなってしまうのである。
※ 画像訂正「ことを」のアクセントは「と」に ● 、ローマ字表記は kotOwo