2007年03月22日

声でなぞる古典=表現よみ「方丈記」

 朗読の練習にシャドウイングの方法が有効である。これは同時通訳者の訓練のための方法で、人の話す声を聴きながら、すぐにあとについて声に出していくことである。これまで、ブームとなった教科書を買って朗読をはじめた人は大勢いるだろう。だが、その後、訓練をつんで技術の向上を目ざす人はずいぶん少ないと思う。

 そんな方がたのためにひとつの方法を思いついた。シャドウイングは、手本となる声は待ってくれないので、なかなかむずかしいものである。それで、一節ずつ時間を取って、余裕を持って声に出せるような録音を作った。(お話しPod/表現よみ作品参照)

 これで朗読ではなく、表現よみであるということがミソである。朗読の場合、表面的な音声をたどることになるが、表現よみでは、アクセントの強弱や語句のプロミネンス(強調)を表現している。一節ごとの、力の入れ方がわかると古典の読解と理解も進むことであろう。

 また、声の後をたどるために、注意深く正確によみの表現を聴くという訓練にもなる。わたし自身、自分のよみを聴きながら、声でなぞってみると、自分のよみであっても、あらためて深く聴き直していることに気づいてビックリした。ぜひ、お試しあれ!
posted by 渡辺知明 at 11:01| Comment(5) | TrackBack(0) | 音声表現 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ある本の文章を自分で音読し、
時間を取って、また声に出すやり方はどうでしょうか?
(「声でなぞる」訓練で対象の音源がない場合) 
Posted by taku at 2012年09月02日 07:21
takuさん、コメントありがとうございます。
自分の録音をあとで聴いて読むということですね。
それもいいと思います。自分の読み方についても、
反省することができるでしょう。

どちらも文字を見て読むよりもいい訓練です。
Posted by 渡辺知明 at 2012年09月02日 08:48
補足として記事とは関系のない事ですが、
日本語の超基礎から学べる書籍を紹介して頂けないでしょうか?
なぜなら渡辺瀬先生の著作「朗読の教科書」で勉強している際に自分の文法知識のなさを痛感したからです。
例えば「名詞、連体形、文節」等もあやふやなレベルです。
思い返しても学校で文法を学んだ記憶がなく、現在まで感覚だけで学んできましたが、限界を感じ始めています。
Posted by taku at 2012年09月03日 07:29
日本文法の構文法の入門書は、

大久保忠利『たのしくわかる日本文法』1976一光社

中学生からわかる文法書です。
Posted by 渡辺知明 at 2012年09月03日 09:04
ありがとうございます!
Posted by taku at 2012年09月04日 15:43
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