こんな言い方がされているかどうか分かりませんが、「猫の事務所」「オツベルと象」「カイロ団長」の三作品を「労働三部作」とでもいいたくなりました。以前から、「猫の事務所」「オツベルと象」に二作が「労働問題」を取りあげているのは知っていました。また、よんで録音もしていました。「猫の事務所」は職場の官僚主義やイジメ、「オツベルと象」は労働の搾取や労働者の団結の問題などにふれています。
最近、「銀河鉄道の夜」をドラマリーディングにしようとして『新編銀河鉄道の夜』(新潮文庫)で、「カイロ団長」をよみました。これは、なんと、現在問題になっている「派遣労働」に通じる作品です。それで、この三作をまとめて「労働三部作」といった名を思い浮かべました。
わたしは以前から宮沢賢治については、さほど評価をしていませんでした。それは、賢治について騒いでいる人たちの騒ぎように同調できなかったからです。ところが、荒川洋治『文芸時評という感想』(四月社)を読んで、同様の考えが語られているのに同感しました。それ以来、わたしの賢治評価は変わりました。今回の提唱もその一環です。これから「カイロ団長」のよみと録音にかかろうと思っています。
2009年02月21日
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